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2012年2月 8日

大人たちの夕焼け

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円山まどかです。
更新にすこし間が空きましたが、べつに喧嘩していたわけではないので深読みしないように。


で、大人の喧嘩。
みんなしたことある? 草食系男子の多い昨今、普通の喧嘩もしたことねーよーという方が多いのではなかろうか。
ちなみに円山も喧嘩の記憶はほとんどない。子供の喧嘩も知らん人間に、大人の喧嘩ができようものか。

「大人の喧嘩」もそうだが、「大人の恋愛」しかり、「大人の対応」しかり、「大人の」=「感情を表に出さない」と換言できる。
大人とは、本心を悟られてはいけないものなのだ。内心でどれだけ感情がどろどろしていようが、涼しい顔で無関心を装わなければならないのである。面倒くさい生き物だ。

確かにおとなのふりかけを食べたひとはみんな、「うん、まあ、こんなもんでしょ」みたいな表情をとりつくろっていたような気がする。
「大人の休日倶楽部」で切符を割引にしたひとは、「まあ、得はしたよね」みたいな感じで、決して「JR東日本△! キャッほー!」という感情を表に出さない。そんな人間には、大人の資格がないからだ。青春18切符でも買っとけ言われてしまうからだ。


無論、逆の場合もある。大人が青春を思いだしたい場合、あえて青春18切符を使用するのだ。

ギター1本背負って、東京に出てきたあの時。故郷・青森から、何時間も揺られてきた。東京駅のひとの多さに圧倒され、足がすくんだ。ひとの壁が、都会に拒絶されているように感じた。しかし、故郷(※くに)へは帰らないと列車のなかで見た夕日に誓った。都会の星は、遠く見えた。
ある日、心寂しさからつい故郷に電話をかけてしまった。母親の声に、完璧に覚えたと思っていたはずの標準語が思わず訛る。でも恥ずかしいので、あえて抑えこんだ。大人の対応だ。
でも、気がつけば着たきり雀のぼろぼろのジーンズに、涙の染みが落ちていた。涙が鼻水になって垂れてきた。我慢しようとして、むしろ弾みがついた。電話口を手のひらで隠して、鼻水を啜った。笑止な強がりだった。
しばらくして、母親から封筒が送られてきた。帰省するための交通費だ。「お父さんには内緒ね」とだけ、添えてあった。また、泣いた。
たかしはいま、東京で音楽とは関係がない仕事についている。 会社の休暇を期に、青春18切符を買ってみた。青森へ帰る列車だ。
あの時の封筒は、いつか生活に困った時に、うっかり使ってしまった。
だがそんなもの使わなくても、普通に行って帰ってこれるだけの稼ぎがいまのたかしには、ある。
それでも車窓から見える山の向こうに沈む西日は、あの時と変わらないように思えた。
たかしもまたあの時と変わらなかった。ひとり、席に座っていた。


ごめんなんか楽しくなってきて調子乗った。たかしって誰?

もう読んでる人もいないだろうし、なにを言いたいのかも分からなくなってきたのでここらでやめる。 つぎはもう少し短くまとめます。
円山も今年で22歳だ。たかしが東京に出てきた年齢よりも、上の、そう、もう大人なのであるから。出来る限り「べっ、べつに楽しくなんかねーよ」という態度を心がけようと思う。


円山まどかでした。ただのツンデレじゃないのかそれは。

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