« グルグル回る | トップページ | 木造モルタルの王国 »

2012年5月 6日

哀愁の台湾バナナ

561

562

563

564
円山まどかです。
え、トケシ? 引っ越したよさっさと。

もっとも新居は市内である。と、いうか神奈川の奥地にひっこんだような塩梅で、自転車で行けば一時間、電車ならローカル線に乗り換え一回。近いような遠いような感じで、途轍もなく遠いよりかえって億劫に思える。
引っ越しついでに遊びに行ったが、畑の真ん中にぽつねんと建っているなんか農具置き場のようなアパートで、とくに娯楽もないのでIKEAでもらったロウソクの火を吹き消す遊びをしているうちに夜が更けてしまった。ていうかみんなも火遊びはやめようね! 軽い一酸化炭素中毒を起こすよ!(いやマジで)
思わず命の火を吹き消すところであった。やだ。そんな死にかた。


円山は死ぬならバナナの皮で滑って頭を打って死にたい、とずっと前から決めている。死後仰天ニュースに出てみたいのである。そのための下調べもぬかりない。

現在流通しているバナナは残念なことに踏んだところで滑らない。
踏んで滑るバナナは、いわゆる「台湾バナナ」という品種なのである。これは明治の後期に日本に輸入され、輸入量が激減する第二次大戦をはさんで戦後ふたたび輸入されるようになった品種だ。
このバナナは生育の段階でわりと熟成させるので、バナナに特有のぬるぬるが強い。当時はバナナといえばこの台湾バナナが主流であった。時代に伴いバナナ界も変容してゆくなかで、バナナは滑るという部分だけが伝わったようだ。


そういえばそれで思いだしたのだが、トケシの理想の死にかたは「幽霊に殺される」であるのだそうだ。彼なりに細かいこだわりがあって、『リング』のようなショック死は論外らしい。
幽霊に惨殺されたい、とでもいいかえようか。彼に曰く、実体はないはずの幽霊がどう物理攻撃をしかけてくるのか。刃物で殺されるにしても幽霊がどのように庖丁を操ってくるのか、想像がつかないので死ぬ前にせめて見極めたいという。円山とおなじく幽霊がとても苦手であるはずなのに、これは見上げた探究心であるといえよう。


死にかた。いずれにせよ理想の死にかたを全うするには、やはり相応の準備が必要だ。みんな、してる?

どこで聞いたのかというと思いだせないのだが、しかし「一年に一回は遺影の写真を撮っておくべき」とはたまに耳にする。たしかに人間万事塞翁が馬、あしたうっかり死んでしまう準備くらいはしておいていいものだと思われる。
メメント・モリ。円山の祖父が死んだとき、わりとこまったのが遺影の写真の用立てだった。

そもそも正面、バストショットであまり不謹慎な表情をしていない写真(できれば無帽)。履歴書の写真じゃあるまいし、そんなつまらん写真好きこんではなかなか撮らない。
祖父の場合結局なにかの写真の背景をとっぱらってひきのばして使用したわけだが、おかげで解像度がかなり粗い。どこのどいつが作業したのかしらないが、なにやらパスが粗雑で困る。円山など写真があまり好きくないので、もしあした死んでしまった場合に最悪遺影不在のままだ。
たまに見かけるでしょ、ニュースなんかで写真がでてきたときプリクラか卒アルくらいしか写真のないひと。円山は中学の卒アルをつかうしかないわけだが、だめだ、あれ、なぜか満面の笑みである。しかもなぜだか傾いている。ほんとになぜだ。遺影につかうかもしれない危機感が皆無である。


ていうか。
ここまで書いて気がついたのだが、この文章が死の準備である、とかそういうわけじゃないので思いちがいなきよう願いたい。
たしかにここ最近の円山は死に気味ではあるが、それは頭痛と便秘と親知らずのせいであって、まだもうちょっとだけ死ぬには早い。先に述べたが円山は仰天ニュースに出たいので、これを遺書とするならもうちょっと気合を入れてネタになりそうなものを書きたい所存だ。
まああの番組って海外のニュースばかりなので、ほんとに出たいなら市内といわず海外にでも引っ越すべきなのかなあ……とか思わないでもない円山なのであった。(強引なオチ)


円山まどかでした。

« グルグル回る | トップページ | 木造モルタルの王国 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 哀愁の台湾バナナ:

« グルグル回る | トップページ | 木造モルタルの王国 »

フォト
無料ブログはココログ

Twitter